トランペットの隣、最後列右側の金管楽器がトロンボーン。
長いスライド一本だけを持つ、シンプルな構造の楽器です。
古くは神の楽器と呼ばれ、教会音楽や讃美歌に用いられるという経緯があって厚みのあるねっとりした音質が好まれる傾向にあります。
しかし、トランペットのお株を奪うような高音、低音側のチューバに攻め入るかのような低音も演奏可能。
そしてそれらの楽器にはないスライドにより無音階的に音程を調整できるのが強みですが、演奏には慣れと経験が必要で、実際、奏者たちは皆感覚だけで音階の位置を覚えています。
吹奏楽内では主に低音部の旋律などを担い、金管楽器全体が活躍するファンファーレなどではトランペットに続き分厚い和音を構成します。
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